遺品整理が大変で辛い!辛いときの対策や遺品整理業者を使うべきかの判断

遺品整理がつらい。解決法はないのかな?

遺品整理が面倒になってきた。業者に頼もうか・・

遺品整理は手を付けるまでもなかなかハードルが高いものですが、いざ初めてみても思うように進まずにつらい気持ちになってしまう人は少なくありません。そこで本記事では次の点について解説します。

  • 遺品整理がつらい、しんどい原因は?
  • つらくて大変な遺品整理の対処法
  • 遺品整理業者を使うべきか?メリットとデメリットを説明
  • 遺品整理を任せるときも自分で行いたい3つのこと
  • 悲しみから立ち直るためのグリーフケアコミュニティ

記事後半では気軽に始められるストレス解消法を紹介しています。わずかな時間で、遺品整理のストレスや疲れを和らげることができるので、最後までチェックしてください。

目次

遺品整理がつらいのはなぜ?

整理整頓をする様子

遺品整理はなかなか手がつけられない人が多いことからもわかるように、大変でつらいと感じる人が多いです。何が遺品整理をつらくさせているのか、ここからはその原因をときあかし、対策案を考えていきます。

物が多くて辛い

人が生活していると、思った以上に物を溜め込んでいるものです。生前整理を行っていた場合を除いて、親世代の持ち物は大量であることがデフォルトです。

ものが多い上に自分のものではないという状況に、どこから手を付けてよいものかと頭を悩ませる人が少なくありません。

遠方なのでしんどい

実家が近くても大変なのに、他県に実家があるとさらに大変です。

遺品整理をする相続人に時間の余裕があればまだよいのですが、忙しい現代で時間を持て余している人は稀でしょう。仕事をしている人であれば実家に何日も泊まり込み、遺品整理をすることは不可能です。

遠方であると作業が細切れになるため何度実家に通う必要があり、時間的にも、体力的にも、経済的にも負担がかかります。

気持ちの整理がつかずつらい

自分の身内が亡くなれば当然おおきなショック、精神的なダメージを受けます。どんなに気丈に振る舞っていても、親の死をすんなり受け入れられる人は少ないでしょう。

遺品整理は、大切な人が亡くなったことを現実的に感じさせるものでもあるため、手を付けることができないことも当然あり得ます。無理に行えば、さらにつらくなってしまうこともあるので、遺品整理の時期を見極めることが大切です。

物の取捨選択が難しい

大量にあるものを全て取捨選択するのは、自分のものであっても大変です。それが人のもの、さらに大切なひとの遺品となれば、さらにハードルが上がります。

お箸ひとつをとっても、使っているときの姿を思い浮かべずにはいられないですよね。大切な人の遺品を処分するのは本当に大変ですが、全てを残すことは現実的ではないため取捨選択が必要になります。

遺品を処分することに罪悪感

先述したとおり、遺品を処分することは人によってはかなり大変な作業です。ものの持ち主に直接確認ができない今、遺品を自己判断で処分することに罪悪感を覚える人も少なくありません。

特に親世代はものを大切にする人が多いため、何を残すべきか判断がつかないので大変なのです。

遺品整理でつらいときの対策

整理されたクローゼット

 遺品整理がつらい理由がわかったところで、対策を考えてみましょう。

一人で遺品整理を行わない

大切な人が亡くなり、責任感からたった一人で遺品整理に挑む人もいます。一人で行ってもつらい、大変と感じなければそれもよいでしょう。

しかし、自分では大丈夫と思っていても、たった一人で行う遺品整理は、孤独感を感じ、精神的にも体力的にも負担が大きいものです。親族と協力して遺品整理を行えるように話し合いをしましょう。

一人で見るのがつらい遺品でも、親族と一緒に作業をすれば、故人の思いで話を共有しながら進めていくことができるはずです。

遺品整理の時期を決める

遺品整理が大変だからと先延ばししすぎてしまうと、遺品整理を行うタイミングを失ってしまう可能性があります。もし実家が空き家であれば、荷物だけ残された空き家は、痛みだけが進み売るにも売れなくなってしまいます。

遺品整理を行う時期を決め、そこに向けて気持ちを整えていきましょう。

遺品に対する意識を変える

「遺品=亡くなった人の分身」このように感じてしまうこともあるでしょう。しかし通常遺品は大量にあるため、全てを大切に保管することは困難です。

自分が特に思い入れのあるもの、故人が特に気に入っていたものなど本当に残すべきものを見極め、残りのものは「遺品」ではなく「もの」として扱うことも必要でしょう。

どうしても捨てられない衣類などの活用方法はこちらの記事で紹介しています。

親孝行だと思って行う

親が賃貸住宅に住んでいた場合などは、遺品整理を早めに行う必要があります。亡くなって早々に親の遺品を処分することに抵抗を感じたり、自分は冷たいのかと自問自答するひともいるようです。

しかし、遺品整理はいずれ行わなくてはならないもの。最後の親孝行だと自信をもって行うようにしましょう。

遺品整理業者も上手に利用

実家が遠方にあり、なかなか作業が進まない。いつまでやったら終わるのかと途方に暮れてしまう場合には、遺品整理業者を利用しましょう。経済的な負担はありますが、引き換えに1~2日後にはスッキリと安心し肩の荷が下りることでしょう。

前を向くためにも、遺品整理を終わらせることは大切です。

しんどい遺品整理は遺品整理業者に任せる

会話する作業着の女性

実家が遠方にある場合の遺品整理は、現実的に自力で行うにはハードルが高すぎます。

もちろん自力で行うことも不可能ではありませんが、時間に余裕のある人でない限り、遺品整理完了までに相当な期間がかかってしまうでしょう。

その他、遺品整理がしんどい、体力的にキツい、時間がない、精神的につらいなど様々な要因で遺品整理が進まない場合には、遺品整理業者を利用することをおすすめします。

ここからは、遺品整理業者を利用するメリット・デメリットを解説します。

遺品整理業者を使うメリット

遺品整理業者を使う最大のメリットは、わずか2日程度で遺品整理が完了することです。ほかにも次の様なメリットがあります。

遠方の遺品整理でも面倒がない

遠方での遺品整理は、体力面の負担が大きい割に、細切れ作業になるため効率が悪いです。何度もなんども、実家に出向くのは最初はよくても、だんだんと面倒になりがちです。業者に依頼すれば何度も往復することなく、面倒がありません。

遺品整理のストレスが減る

遺品整理は行っている最中も、一つ一つの物の取捨選択を迫られるためストレスが溜まります。しかも、作業時間以外も「遺品整理が終わっていない」ということが常に意識にありストレスを感じさせます。

遺品整理業者に依頼すると2日もあれば完了してしまうので、常に夏休みの宿題が残っているような肩の荷が下りない感を感じずにすみます。

物の仕分けをしてもらえる

ものが少なければ、仕分けもそこまで苦になりません。ものにまつわる思い出を感じながら、故人を偲びつつ仕分けをすることができます。

しかし、実家にある大量な物の仕分けをしていくうちに、果てがない仕分け作業が苦痛になってしまう人も少なくないでしょう。ものの仕分けをしてもらえるのは、想像するよりかなり楽になるはずです。

遺品整理業者を使うデメリット

つづいて遺品整理業者を使うデメリットについて確認しましょう。

費用がかかる

遺品整理業者の唯一ともいえるデメリットは費用がかかることです。費用は実家のものの多寡や、立地などにより上下します。ざっくり言えば一軒家で30~40万程度が標準値でしょう。

しかし、自分で行った場合にも費用はかかりますし、それ以上に多大な時間とストレスがかかります。このあたりのバランスをどう考えるかによって、遺品整理業者を利用するしないを考えてみると良いでしょう。

遺品整理の費用相場はこちらの記事で詳しく解説しています。

業者選びが大変

遺品整理業者を利用しよう!と決めても実はもうひとつのハードルがあります。それが遺品整理業者選びです。

遺品整理業界は市場規模5000億円以上ともいわれ、様々な業種から遺品整理業に参入する業者も後をたちません。しかしながら、遺品整理業は産業として特定の分類に入るわけでもなく、業法もありません。

つまり、様々な業者が参入し優良業者もいれば、トラブルを起こすような業者も存在しているため、業者選びのハードルが高いのです。

それでも業者選びのコツは存在します。必要な許認可をもつ優良遺品整理業者についてはこちらの記事で紹介しています。

後悔のない遺品整理のためのポイント

手帳にメモをする様子

自力で遺品整理を行う場合も、遺品整理業者に依頼する場合にも、後悔のない遺品整理にするために、行うべきポイントを把握することが大切です。

処分してはいけないものを確認しておく

故人が特に大切にしていたものや、自分の思い入れのあるもの、形見分けにするものなど処分してはいけないものを確認しましょう。

遺品整理業者に依頼する場合には、処分してはいけないものを先に自分で保管しておく方が安心です。

自力で遺品整理を行う場合にも、疲れたり、つらくなったりすると一気にものを処分してしまい後で後悔するような事態もあり得ます。そのため、処分してはいけないものを先に別の場所で保管しておく方が安心です。

重要な書類や貴重品は自分たちで保管をしておく

実家を購入した際の売買契約書や領収書、権利証や通帳、各種契約書など後に必要となる重要な書類も自分達で別途保管をしておきましょう。

特に、実家が持ち家の場合には、親が購入した当時の売買契約書は重要です。将来実家を売却した際にかかる税金に大きく影響するため、かならず捨てずに保管しましょう。

親の遺品で捨ててはいけないものはこちらの記事で解説しています。

つらくて大変な遺品整理、何から手をつける?

荷物の入った段ボール

「つらいし大変だし、やはり遺品整理業者に任せよう」と考えた場合でも、自分で行って欲しいことが3つあります。3つ全てを行うのがベストですが、難しければ①だけでも自分で行うことをおすすめします。

この3つを行えば、あとはすべて遺品整理業者にお任せしても大丈夫です。

①貴重品を探す

 遺品の中には、通帳や印鑑、権利証や保険証書、現金などの貴重品があるはずです。

まめなご両親であれば、エンディングノートが見つかるかもしれません。遺品整理業者も貴重品の捜索はしてくれますが、できれば自分で探して別の場所に保管しておくのがベストです。

以前、遺品整理中にタンス預金の1,100万円を盗み遺品整理業者の授業員が逮捕された事件がありました。もちろんこんなことをする業者は稀ですが用心に超したことはありません。

②手元に残したい遺品を探す

残しておきたい重要な遺品は、先に探し出し保管をしましょう。わざとではないものの、処分して欲しくないものを業者が処分し、トラブルになるケースも発生しています。処分した後で言っても取り返しがつかないため、先に別の場所で保管するのが安全です。

③ 買取サービスを利用し物を減らす

遺品のなかでリユースできるものは、買取サービスを利用し現金化しましょう。

遺品整理業者の中には、買取サービスを行う業者も少なくありません。しかし、とくに美術品や骨董品、貴金属などは専門の買取業者に買取をしてもらった方が高値がつくことが多いでしょう。

時間に余裕があるのであれば、遺品整理業者への見積り依頼前に、買取業者を利用することをおすすめします。ものを減らすことで、遺品整理業者の費用が安くなる可能性があるからです。

遺品整理のストレスを癒す対処法

お湯をすくう手

遺品整理は疲労とストレスが溜まります。精神的にも疲れていることが多いでしょう。ここでは遺品整理によるストレス、疲れを癒やす対処法を紹介します。

暖かいお風呂につかる

日本人なら言わなくてもわかるお風呂の効能。お湯の温度によって身体へ与える影響もかわります。

お湯の温度期待される効能
37~38℃毛細血管への刺激が少なく、気分を落ち着かせる
リラックス効果◎
38~42℃副交感神経の働きがベストになる温度で、筋肉疲労に効く
ストレス解消に◎
42℃以上交感神経が刺激され心身共にシャッキとする温度
眠気覚ましに◎

お湯に浸かり、次のようなことも試してみてはいかがでしょう。

①アロマオイルを数滴垂らしアロマバスにする

リラックス効果のあるアロマオイルを数滴垂らし、ゆっくりお湯に浸かってみましょう。

②泣く

実は泣くことは笑うことよりストレス解消になるという説があります。外では泣けない人もお風呂なら遠慮なく泣いて大丈夫ですよ。スッキリします!

③声を出して歌ってみる

特段、歌を歌うのが好きでなくても、ぜひチャレンジを。歌うことでストレス解消になるという研究結果があります。

④本を読む

静かな場所で約6分間読書をするとストレスレベルを68%軽減できるという研究結果がイギリス・サセックス大学より発表されています。お風呂に浸かって6分間。あっという間にストレス解消できますね!

参照:https://www.theargus.co.uk/news/4245076.reading-can-help-reduce-stress-according-to-university-of-sussex-research/

アロマテラピーの活用

アロマテラピーは植物から抽出した精油を使って心身のトラブルを緩和し、健康に導く自然療法のひとつです。

天然のアロマオイルを数滴お風呂に垂らしたり、マスクの内側に数滴つけたり、アロマディフューザーを使うなど利用方法はアイディア次第で広がります。アロマオイルには様々な種類がありますが次の点に注意をして選びましょう。

精油の正しい選び方

  1. 100%ピュア・天然のオイルを選びましょう
  2. 精油またはエッセンシャルオイルと書いてあるものを選びましょう
  3. 遮光瓶に入っているものを選びましょう
  4. 好きな香りを選びましょう

ストレス発散・リラックス効果のあるアロマオイル

アロマオイルの中でも特にストレス解消やリラックス効果の高いものを紹介します。

※クラリセージ、カモミールは妊婦さんには禁忌です。使用しないようにご注意ください。

グリーフケア・グリーフサポート等のコミュニティを活用する

グリーフケアという言葉をご存じの方は少ないかもしれません。私は10数年前に某研修でこのグリーフケアについて学びました。

グリーフケアとは、身近な大切な人を亡くし、悲しみの中にある人をサポートする取り組みで、専門的な知識を持つ医療従事者やカウンセラー、専門プログラムを通して行われます。

日本では、なかなか馴染みのないものですが、アメリカを始めとする先進諸国ではグリーフケアを受けることは一般的なことになっています。遺品整理ができるできないにかかわらず、身内を亡くした悲しみから立ち直れない場合には、ぜひつぎのコミュニティを活用してみてください。

グリーフケア・グリーフサポートコミュニティ一覧

スクロールできます
コミュニティの名称住所
生と死を考える会東京都千代田区神田駿河台1-8-11東京YWCA会館2階214号室
NPO法人とうかつ生と死を考える会千葉県柏市南柏1-5-14南柏会館7F
グリーフサポート埼玉埼玉県越谷市 越谷市民活動支援センター5階
神奈川グリーフケア研究会神奈川県横須賀市本町3-27ベイスクエアよこすか一番館1階
りんどうの会神奈川県鎌倉市扇ガ谷3-5-1
仙台グリーフケア研究会宮城県仙台市青葉区五橋2-1-15
栄光ホスピスセンター福岡県糟屋郡志免町別府西3-8-15社会医療法人栄光会 栄光病院内
暮らしのグリーフサポートみなと東京都港区芝1-12-18

近くにコミュニティがない場合や、もう少しライトなものを希望する場合は電話を通じ行われるグリーフケアも検討しましょう。

ココナラでグリーフケアを探す

まとめ

遺品整理は、思っている以上に時間がかかるものです。残す遺品と処分する遺品にわける仕分けだけでも相当な時間がかかるため、途中で嫌になってしまう人も少なくありません。

今回の記事を参考に、自分一人で行わずに周りの親族と協力して進めて行くことをおすすめします。もしも周りの協力が得られないのであれば、あなたも一人で抱え込まず業者に依頼することを伝え、費用を負担してもらえないか打診をしてみるべきでしょう。

大切な人が亡くなった後には、自分で感じていなくても相当なストレスと精神的なダメージを受けているものです。今回紹介した方法は、どれもちょっとした手間でできるストレス解消法です。無理せず、ストレス発散をしながら遺品整理を進めて行きましょう。

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