不動産の買取業者はどう探せばいい?
不動産買取業者のランキングは信用していい?
自社で買取している業者と直接つながりたい
不動産買取業者は仲介業者に比べ数が少なく、多少ニッチな感じもありますね。
不動産買取は信頼できる会社を探しましょうとよく言われますが、どこが信頼できる買取業者かわからないから困ってるんですよね。。。
一般の方が不動産買取業者、さらには自分の売りたい不動産にマッチする不動産買取業者を探すのは大変です。
今回の記事では、自社で不動産を買い取る不動産買取の専門業者の具体的な探し方、選び方を解説します。
✔不動産買取業者と仲介業者の違い
✔即時買取と買取保証のちがいは?
✔不動産買取は業者選びが9割の理由
✔不動産買取業者の具体的な探し方
✔不動産買取業者探しの注意点
✔後悔しない不動産買取業者選び5つのポイント
✔不動産買取とは違うリースバックの注意点
記事後半では、宅建業者(不動産会社)の免許番号と信頼度は相関するのかについても解説します。
不動産買取は業者選びが一番重要です。記事をくまなく読み、当たりの不動産買取業者と繋がれるようにしましょう。
不動産買取業者と仲介業者の違い

一般的に不動産売却と聞き多くの方が想像するのは、仲介による売却でしょう。
しかし、不動産売却には、買取による売却という方法もあります。それぞれの売却には「仲介業者」と「不動産買取業者(買取再販業者」が登場します。
仲介業者とは
仲介業者は、不動産の売主と買主をマッチングさせ売買を成立させる業者です。自らは物件を購入することはありません。
仲介業者の収入源は仲介手数料になります。自ら不動産を購入しないため、仲介業者としての責任は負うものの、リスクは低い業態といえるでしょう。
不動産買取専門業者とは
不動産買取業者は、自ら不動産物件を買取り、リフォームを行い再販したり、自社物件として保有し賃貸収入を得たりすることで利益を得る業者です。
不動産買取再販業者の収入源は=再販時の売却益です。自ら不動産を買取り保有するため、再販時に売れないケースや買取物件の不具合のリスク、再販時の買主に対する契約不適合責任を負うため、リスクが高い業態と言えます。
不動産買取もする仲介業者
仲介業をメインとしながらも、物件次第で買取も行う仲介業者も存在します。
大手仲介業者の東急リバブル株式会社や野村不動産、大京穴吹不動産などは、買取保証というサービスを提供し、物件の買取を行っています。
即時買取と不動産買取保証の違い

不動産買取は、即時買取と買取保証の2つにわかれます。
一般的に不動産買取と言えば、即時買取を指します。即時買取は昔からある売却方法ですが、買取保証はここ数年で登場した売却方法です。
即時買取とは?
即時買取とは、不動産買取業者が買取査定を行い、買取査定額で直接不動産を買取りする方法です。
不動産買取は、買取保証や仲介とは異なり、売却までのスケジュールが確定できますし、買取業者によっては最短3日で現金化できるケースもあります。
買取保証とは?
仲介と不動産買取をミックスした売却方法です。一定期間までは仲介による売却を行い、期限までに売れない場合に買取に移行します。
先述した大手の仲介業者をはじめ、中堅の仲介業者でも買取保証サービスを行う業者も存在します。

仲介での売却は、市場価格で売れる可能性が高いです。
一方の買取では、市場価格の6~8割の買取価格になります。そのため、売れ残りは困るけど、まずは仲介で市場価格での売却を狙いたい場合に向いている売却方法といえます。
ただし、大手仲介業者の提供する買取保証は、仲介でも余裕で売れるような不動産に的を絞った買取保証であることに注意が必要です。セレブ物件買取保証みたいな感じでしょうか。
物件が仲介業者の決めた条件に合わなければ買取保証を受けることができません。
買取保証メリット
- 相場価格相当で売れる可能性がある
- もし仲介で売れなかったとしても納得感をもって買取に移行できる
買取保証のデメリット
- そもそも買取保証を受けられる不動産は限られている
- 買取の方が利益率が高いことが多く、仲介活動に力をいれてもらえないことがある
不動産買取は業者選びが9割の理由

不動産買取(即時買取)は業者選びが重要です。最重要といっても良いかもしれません。その理由を解説します。
買取査定額=買取額であるから
不動産買取での買取査定額は、そのまま買取額(売却価格)になることが一般的です。
一方の仲介では、査定額=売却価格ではありません。売却期待価格です。ケースによっては媒介契約を貰うために売主の興味を引く価格のことすらあります。
つまり、不動産買取での買取査定額は仲介での査定額とは意味合いが異なり、現実的な数字になります。
買取査定額にはブレがあるから
不動産買取の買取価格は最終的な売却価格を意味するので、売主にとっては重要です。しかし、買取査定額は買取業者によってブレがあります。
特に戸建は物件の個性が強くブレが出るものです。さらに買取業者によって利益率の数字も違いますし、保守的な業者もいれば、チャレンジ精神旺盛な業者も存在するわけなので、数字がブレることは当然のことでしょう。
再度になりますが、不動産買取の査定額はイコール売却価格です。
より多くの買取業者に査定依頼をし、有利な条件の業者を選ぶことが大切なのがおわかりいただけるでしょう。
私の車の査定の話
余談になりますが、私が移住の際に車を売ったときの話です。車なので不動産とは価格帯も異なりますが、買取価格のブレの一例として参考になればと思います。
とある車を一括査定サイトを使い、査定依頼を行いました。新車購入をして2年弱の車です。私は、査定額トップ3のみの業者とやり取りする形式の査定サイトを利用しました。
トップ3のそれぞれの査定額は、「460万、400万、370万(すみません端数は忘れてしまいました)」でした。
370万の査定を出した業者からは電話で「460万円は何かの間違いでは?」とも言われましたが、トップの車屋に訪問査定を依頼しその場で売却をしました。
トップの査定の営業マンは「独自の販売会社を持っているから高値で買取できます」と言っていましたが、もしかしたら査定額を間違えたのかもしれません。。
でも売却後も何も言われず3日後位には無事に入金もされました。車でも数十万の誤差がでたので、これが不動産だったらもっと誤差があることもあるのでは?と思っています。
不動産買取業者の探し方

より多くの買取業者から査定をもらい、有利な査定を選ぶために具体的な不動産買取業者の探し方を紹介していきます。
インターネットで検索
地元密着の不動産買取業者を探す方法として、インターネットで「不動産の種別+買取+地域名」で検索する方法があります。
場合によっては買取業者がヒットします。
注意点として、郊外・地方などの不動産買取業者を探す場合、スポンサー枠には全国展開している業者の宣伝が上部にでてくるため、スポンサー枠から下の検索結果をみてみると、地域と関連性の強い買取業者がヒットする可能性が高いです。

実家じまい完全攻略ブログで探す
このサイトでも不動産買取業者のランキングと特徴別のおすすめ買取業者を紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
おすすめは口コミ高評価の買取業者の部分です。
不動産買取に対応した一括査定サイトで探す
不動産の一括サイトで買取査定依頼をする方法です。不動産一括査定サイトはほとんどが仲介による査定であり、買取査定に対応している一括査定サイトは少ないのが現状となります。
買取査定に対応した一括査定サイトは次のサイトです。一括査定サイトは、一度で複数業者から買取査定を受けられる可能性が高く、手間がかかりません。
【買取査定専門】リビンマッチ買取

リビンマッチ買取は、買取に特化した一括査定サイトです。
査定数の上限がなく、売却予定不動産を取り扱い可能な複数の業者から査定をしてもらうことが可能です。
連絡方法や連絡希望時間、曜日の要望を出せる点でも安心ですね。
対応エリア | 全国 |
対応物件の種類 | 戸建・マンション・土地・ビル1室・一棟物件・倉庫・事務所・店舗・農地など |
提携会社数 | 1700社以上 |
同時査定依頼数 | 6社 |
査定先の選択 | 〇 |
査定方法の選択 | ー |
チャット入力 | 〇 |
備考欄・要望記入 | 〇 |
連絡方法の指定 | 〇 (備考欄に記入) |
連絡時間の指定 | 〇 |
公式サイト | リビンマッチ買取 |
【買取査定にも対応】いえカツLIFE

いえカツLIFEは、仲介・買取・リースバックと3種類の査定価格依頼ができる一括査定サイトです。
注意点としては、対応エリアが限られていることと買取査定の査定依頼数は最大2社までと制限がある点です。
対応エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉(一部対象外エリアあり) |
対応物件の種類 | 戸建・マンション・土地・ビル1室・一棟物件・倉庫・事務所・店舗・農地など |
提携会社数 | 500社以上 |
同時査定依頼数 | 6社(売却査定2社・買取査定2社・リースバック2社) |
査定先の選択 | 〇 |
査定方法の選択 | ー |
チャット入力 | ー |
備考欄・要望記入 | 〇 |
連絡方法の指定 | 〇 (備考欄に記入) |
連絡時間の指定 | 〇 (備考欄に記入) |
公式サイト | https://iekatu-life.com/ |
【買取査定も対応】LIFULL HOME’S ライフルホームズ

対応エリア | 全国 |
対応物件の種類 | 戸建・マンション・土地・一棟物件・倉庫・工場 |
提携会社数 | 15社 |
同時査定依頼数 | 最大10社 |
査定先の選択 | 〇 |
チャット入力 | ー |
備考欄・要望記入 | 〇 |
連絡方法の指定 | 〇 |
連絡時間の指定 | 〇 |
公式サイト | https://www.homes.co.jp/satei/ |
LIFULL HOME’Sは、3,800社を超える全国の不動産会社が参加する知名度抜群の不動産一括査定サイト。
基本的には、仲介による売却の査定サイトですが、買取査定にも対応しています。買取査定の依頼をする場合には、備考欄に買取査定を希望する旨記入して依頼します。

買取査定専門ではないため、買取査定が届くかは不確定ではあるものの、参加業者数が圧倒的に多いため依頼してみる価値はありますね。
【買取査定も対応】HOME4U

出典:HOME4U公式サイト
対応エリア | 全国 |
対応物件の種類 | 戸建・マンション・土地・ビル1室・一棟物件・倉庫・事務所・店舗など |
提携会社数 | 2100社以上 |
同時査定依頼数 | 6社 |
査定先の選択 | 〇 |
査定方法の選択 | 机上査定・訪問査定の選択可 |
チャット入力 | ー |
備考欄・要望記入 | 〇 |
連絡方法の指定 | 備考欄に記入可能 |
連絡時間の指定 | 備考欄に記入可能 |
公式サイト | https://www.home4u.jp/sell/ |
HOME4UはNTTデータグループが運営する日本初の不動産一括サイト。
22年の実績があり、厳選された2,100の不動産会社している老舗の一括査定サイトです。
基本的には仲介による売却査定がメインのため、買取査定専用フォームは用意されていません。
備考欄に買取査定希望の旨を記載することで、買取査定依頼ができます。

買取査定がメインのサイトではないため、買取査定がどの程度届くか未知数ですが、参加不動産業者数も多いので期待はできるでしょう。
【マンション特化型一括査定サイト】マンションナビ

出典:マンションナビ公式サイト
対応エリア | 全国 |
対応物件の種類 | マンション |
提携会社数 | 700社 2,500店舗 |
同時査定依頼数 | 6社(仲介・買取) 3社(賃貸) |
査定先の選択 | 〇 |
査定方法の選択 | 〇 |
チャット入力 | ー |
備考欄・要望記入 | 〇 |
連絡方法の指定 | 備考欄に記入可能 |
連絡時間の指定 | 〇 |
公式サイト | https://lp.smoola.jp/manga/a_rt/?utm_source=rentra&utm_medium=affiliate&utm_campaign=rentra_affiliate_chat&ct_5bJad1ww470086ef=1.1.365.Q6c3384Qea2f6bce.365.32QJs4s31e31J60wV9QVe9ea.efM45cM5c6c3exKd0x3cmKdc |
マンションナビは、マンションリサーチ株式会社が2011年より運営している、マンション特化型の一括査定サイトです。
査定は、「仲介」と「買取」での査定額に加え、賃貸査定も同時に行ってもらえるのが特徴的です。
マンションの一括査定サイトは首都圏エリアに限定されるものが多いなか、マンションナビは全国のマンションをカバーしています。
知人から紹介してもらう
いちばん信頼できる買取業者の探し方は、知人や友人で不動産買取の経験者から、不動産買取業者を紹介してもらうことです。
周りや、地元の知り合いに声をかけてみてはいかがでしょうか。
不動産買取は仲介での売却に比べ利用者が少ないため、直接の知り合いでは見つからないかもしれませんが、知り合いの知り合い位なら利用者がみつかるかもしれません。
不動産買取業者の探し方の注意点

不動産買取業者の探し方における、気を付けるべきポイントを解説します。
自分でも市場価格(相場価格)を調べておく
不動産買取業者を探すと同時に、不動産の市場価格(相場価格)を自分で調べることが大切です。
なぜなら、出された買取査定額が適正な範囲の価格なのか判断ができないためです。
不動産買取は市場価格のおおよそ6~8割の買取価格になることが一般的なので、市場価格がわかれば査定額の適正な目安額もわかります。
不動産の市場価格(相場価格)を調べる方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
買取では価格交渉は難しい
不動産買取の場合、買主となるのはプロの不動産買取業者です。買取査定額の交渉のハードルは高いと考えた方が良いでしょう。
不動産買取再販というビジネスモデルはリスクが高い事業でもあるため、自社の基準を設け買取査定額を出しているので、交渉ができたとしても大幅な査定額のUPは期待できません。
不動産買取額の内訳や、買取額が市場価格より安くなるワケはこちらの記事で詳しく解説しています。
高値獲得=多くの業者にコンタクト
不動産買取価格の交渉は難しいと説明しましたが、買取査定額には業者ごとにぶれがあります。
そのため、より多くの買取業者から買取査定を出してもらうことが大切です。
上記の探し方を併用し、なるべく多くの買取業者から査定を出してもらうようにすることが、高値査定額の獲得につながります。
Google Mapでの口コミ確認
どれだけ高値の買取査定額を獲得できても、いわゆる悪徳業者から出た買取査定額では、意味がないばかりか損をしてしまう可能性が高いです。
Googleで業者名を検索し、GoogleMapの口コミを確認しましょう。

参照:株式会社AlbaLink【訳あり物件買取PRO】のGoogleMap口コミ
仲介手数料の確認
不動産買取では仲介手数料がかからない点がメリットのひとつです。しかし、稀に仲介手数料がかかるケースがあります。
仲介手数料がかかってしまうのは以下のケースです。

あなたが直接、不動産買取業者にコンタクトを取った場合には当然、仲介手数料はかかりません。
一方で図の左のように、仲介業者から買取業者を買主として紹介され契約をすると仲介手数料がかかります。
仲介での査定がメインの一括査定サイトで買取査定を貰った場合、念のため仲介手数料がかからないことを確認した方が無難です。
もともと買取価格が低いのに、さらに仲介手数料まで支払わなければならないのは避けたいですからね。
不動産買取業者選びで後悔しない5つのポイント

不動産買取では、高い買取査定額を獲得することが不動産を高値で売却する秘訣とお伝えしました。しかし、単に買取査定額だけを基準にすると後で後悔することもあり得ます。
ここからは、不動産買取業者の後悔しない選び方のポイントを優先度付きで解説します。
買取価格が高い【優先度★★★★★】
もう何度もお伝えしたのでしつこいですね。でも大切なのでもう一度。
不動産買取は、より多くの買取業者から査定を受け、有利な買取査定額を獲得することが重要です。なぜなら、不動産買取では買取査定額=売却価格になるためです。

契約不適合責任を免責にしてくれる【優先度★★★★★】
せっかく高い買取価格で売却できても、あとから値引きされたら嫌ですよね。むしろ後から手取り額が減る方が、最初から安く売るより損した気分になるものです。
こんな事が起きないように、不動産買取での売買契約は、契約不適合責任を免責にしてくれるかが重要です。
多くの買取業者は、契約不適合責任を免責してくれます。
しかし不動産買取=契約不適合責任の免責ではありません。任意なので、契約前にしっかり確認してください。
契約不適合責任の免責とは?
売買契約における契約不適合責任とは、契約内容に適合していない物を引き渡した場合に売主が買主に対して負う責任です。
買主が売主に請求できる内容は次の内容です。
- 追完請求(補修や修理)
- 代金減額請求
- 催告解除(通知をした後に契約解除する)
- 無催告解除(通知なく契約解除する)
- 損害賠償請求
具体的な例をあげると、「雨漏りがある」ということを買主が了承済み、かつ売買契約書に「雨漏りがある」旨記載されていれば、引き渡し後に、建物の傾きに関しての責任は負いません。
一方、契約書に「雨漏りがあること」について記載をしなければ、引き渡した後に「契約不適合責任」を追及される恐れがあるのです。
そうなると、雨漏りのための補修費用を負担することになったり、大幅減額を要求される可能性が出てきます。
相続した実家、特に住んでいなかった実家の不具合を把握するのは困難ですよね。把握していない瑕疵についても、契約不適合責任は問われます。
契約不適合責任を免責してもらえれば、引き渡し後のトラブルも防げ、手離れがよいのです。
話しやすい担当者【優先度★★★★】
不動産買取の場合、売主であるあなたと買主である買取業者(不動産のプロ)が取引を行うことになります。
一般的な仲介での売却では、仲介業者が間に入って取引を進めてくれるため、ある程度お任せ状態でも成り立ちます。
しかし、不動産買取の場合は仲介業者がいませんので、疑問点があった場合や気になる点があった場合は、買取業者に直接あなたが質問したり、やり取りをする必要があります。
そのようなシーンで、威圧的な感じの相手だと聞きたいことも聞けません。
質問がしやすい、希望を伝えやすい担当者であるかどうかも、不動産買取ではより重要になります。
口コミが全般的に良い【優先度★★★】
GoogleMapの口コミや、TwitterなどのSNSなどネット上での口コミを確認し、全体的に良い口コミが多い業者なら安心してよいでしょう。
逆に悪い口コミが多数ある業者は、たとえ信憑性のそこまで高くないネット上の口コミだとしても、何らかの原因があるはずです。
危ない不動産会社リストを確認【優先度★★★】
国土交通省が運営する「国土交通省ネガティブ情報等検索サイト」を確認してみましょう。
こちらのサイトでは、過去5年以内に行政処分を受けた不動産業者の以下の情報を確認できます。
- 行政処分を受けた年月日
- 宅地建物取引業者免許番号
- 事業者名
- 本社住所
- 処分の種類(指示、業務停止と期間、免許取り消し)
- 違反行為の概要
もし取引をしようとしている業者がヒットしてしまったら、取引を控えましょう。
こちらがネガティブ情報等検索サイト(WEB版)のトップページです。

まず事業分野を選択します。不動産仲介業者や不動産買取業者の情報を見たい場合は、矢印の『不動産売買・管理』のボタンをクリックします。

つづいて矢印の部分『宅地建物取引業者』をクリックします。

検索画面で処分等年月日や都道府県名等を選択できます。まずは、何も選択せずに検索をしてみましょう。

何も選択せず検索した結果は次のとおり全国で206ケースです。(2023年5月現在)
処分日時、会社名、本社住所、処分の種類と処分内容が抽出されます。

次に都道府県の選択タブで東京都を選択してみます。検索結果は120ケースです。
つまり200件の処分ケースのうち、120件・約6割が東京の処分ケースとなっていますね。

各県サイトで確認が必要な府県
また、下記の府県については、各県のサイトで処分情報を公開しているため下記のリンクから確認ができます。
また2023年5月時点で、山梨県は処分データはありません。行政処分を過去5年行っていないということでしょう。
宅建業免許の更新回数はアテにならない?【優先度★★】
宅地建物取引業免許は、不動産買取業者などの宅地建物の取引を業として行うために必要な免許です。
【免許権者(免許を出す機関)の違い】
- 1つの都道府県内に事務所を置く場合→その都道府県の知事が許可
- 複数の都道府県に事務所を置く場合→国土交通大臣が許可
宅建業免許は5年ごとに更新が必要です。更新を行うと次のカッコ内の数字が増えていきます。
この( )内の数字を見ることで、その会社の業歴の長さを知ることができます。

ただし、この更新の回数を表す番号は次のようなタイミングでリセットされてしまいます。
- ①都道府県知事の免許から、国土交通大臣の免許に変わったタイミング
-
1つの都道府県内で営業をする場合は、その都道府県知事の免許を取得し営業します。業績がよく、他の都道府県にも支店を置くような場合には都道府県知事から国土交通大臣の免許に変わります。
- ②国土交通大臣の免許から、都道府県知事の免許に変わったタイミング
-
逆に複数の都道府県での営業をやめ、1つの都道府県内で営業する場合には、国土交通大臣の免許から、都道府県知事の免許に変わります。
- ③宅建業者が会社を譲渡した場合
-
宅建業者が会社を譲渡した場合には、会社を買い受けた側は免許番号をそのまま引き継ぐことが可能です。そのため、カッコ内の数字が大きい宅建業の会社は、赤字でも結構な高値で売れたりします。
このような事情があるため、カッコ内の数字はある程度の参考にはなりますが、一概にカッコ内の数字だけでその業者が実績のある会社かどうかの判断はできないものなのです。
不動産買取ってそもそもなに?

不動産買取とは、不動産買取業者が買主となり、直接不動産を買い受ける売却方法です。
不動産の売却は、仲介による売却が一般的ですが、空き家問題が社会問題化している今、不動産買取での売却も増えてきています。
不動産買取と普通の売却の違い
不動産買取と一般的な不動産売却(仲介による不動産売却)の違いを表にまとめました。
仲介と不動産買取の違い
方法 | 買取 | 仲介 |
---|---|---|
買主対象 | 不動産買取業者 | メインは個人 |
宣伝方法 | なし | Web、紙媒体、看板、折込など |
期間 | 現金化までの最短3日~1ヶ月程度 | 3ヶ月~売れるまで |
相場 | 売却価格の市場相場の6~8割 | 市場相場 |
不動産買取のメリット
不動産買取は、築年数の古い相続物件や遠方の空き家にぴったりのメリットが多いです。
内覧の対応が不要なのでラク
いつ入るかわからない内覧に気をもまずに済みます。特に遠方の不動産を売る場合には、内覧の対応は手間も交通費もかかります。
内覧がないのは、実はかなりラクですよ。
仲介で売れない物件も売れる
全ての不動産が買取可能なわけではありませんが、仲介で売れない訳ありの物件でも買取してもらえる可能性は高いでしょう。
なぜなら、買取業者は、エンドユーザーでは手が出せない難あり物件でも、豊富な経験と再販のノウハウを駆使し、付加価値を付けて再販可能なため買取ができるのです。
荷物をそのままで売却できる
不動産買取業者の中には、残置物の処理もお任せできる業者が存在します。
相続物件などでは、荷物の整理がネックとなり売却できないケースが少なくありません。荷物の片づけをしなくて良いとなると、すぐに売却も可能ですね。
現金化までのスピードが早い
最短で3日での現金化を謳う不動産買取業者も存在します。
取引がシンプルで、必要書類が少なくてよいのも買取のメリットです。
手離れが良い
不動産買取では売却後の責任を気にしなくてよい契約不適合責任免責が一般的です。
不具合を把握できない相続物件などは、契約不適合責任が免責されていると手離れがよく、安心して取引ができます。
仲介手数料がかからない
直接、不動産買取業者にコンタクトをとれば、不動産買取では仲介手数料はかかりません。
不動産買取のデメリット
買取価格(売却価格)が安い
不動産買取の場合の売却価格は、仲介での売却に比べ安くなることがほとんどです。
市場価格の6~8割の価格が買取価格の相場になります。
価格交渉が難しい
不動産買取の場合、買取価格の交渉はハードルが高いものです。というのも、不動産買取は仲介に比べて物件を保有する分リスクが高い業態だからです。
買い取った不動産のリフォーム費用や、その他の諸経費に自社の利益も考慮する必要があるため、価格交渉のハードルは高く、交渉できたとしても大幅な交渉は難しいでしょう。
業者選びが難しい
そもそも買取業者の数は、仲介業者に比べると圧倒的に少ないです。
さらに買取業者によって、得意なエリアや種別がわかれるためぴったりの業者を探すのが大変です。
不動産買取で売った方がよい人
不動産買取での売却が向いているのは次のようなケースです。
- 築古物件
- 再建築不可物件
- 事故物件
- 現金がすぐに必要な人
- 手離れ良く不動産を売りたい人
- 離婚による売却など、すぐに売りたい事情があるケース
- 一括査定を依頼しても引き合いが少ない・ない不動産
不動産仲介で売った方が良い人
不動産仲介での売却が向いているのは次のようなケースです。
- 市場価格で売りたい場合
- 急いでいない場合
- 需要のあるエリアの不動産
- 築年数の新しい不動産
- 一括査定をして、引き合いが多い不動産
不動産買取でのトラブルを避ける3つのポイント

不動産買取での売却は、買主がプロの不動産業者です。言われるがまま信じてしまい、後で後悔をすることがないよう注意すべき3つのポイントを解説します。
契約不適合責任の免責を確認
高い買取査定額で興味をひき、契約後に難癖をつけて減額を要求する悪徳買取業者も残念ながら存在します。
契約後に難癖をつけられないためにも契約不適合責任が免責になるか否かの確認は必ずしてください。
多くの買取業者は、不具合も見越して免責にしてくれますが、当然免責になるものではないため要確認です。
その場で契約しない
買取による売買契約はスピーディーに進む点がメリットです。だからといって、その場の勢いで契約書にサインをすることは避けましょう。
一度契約書をしっかり確認し、不利な条件になっていないか確認してくださいね。
もし契約内容を第三者的な立場で確認してほしいという場合には、ココナラで不動産に強い弁護士に契約書チェックをしてもらうのも一つの方法です。
買取とセットのリースバックに注意する
買取と似た部分のあるリースバックという売却方法があります。
このリースバックは問題もあるため、内容を理解せずに契約することがないようにしましょう。
リースバックとは?
リースバックは自宅などの不動産を売却し現金化した後でも、賃貸契約を新たに結ぶことで売却した不動産に住み続けられるサービスのことを言います。
まとまった現金が必要な事情があり、でも住み慣れた自宅を離れたくないというニーズにマッチする売却方法です。

リースバックの問題点
リースバックには次のような問題点があります。
- 不動産の買取価格が安いうえに不動産に住み続けるために支払うリース料(家賃)が割高な傾向がある
- 売買契約と同時にする賃貸借契約が「定期借家契約」の場合、長く住みたいと思っていても、契約満了で更新できない可能性がある
- 不動産の買戻しを前提に契約をしたものの、買戻しについて登記をしなかったため、買戻しを拒否されることがある
- そもそも契約内容が複雑で、理解できないまま契約締結し想定外の事態に陥る
高齢者のリースバック契約に注意
リースバック契約は2つの契約を同時に締結する特殊な売却方法のため、契約内容の把握が必須です。
しかし、「自宅にそのまま住めるのに、現金が手に入る」こと「売却資金の使用用途は自由」なこと、「将来的に買戻しができる可能性がある」ことなど、つい良い面ばかりに目が行き、不利な契約に気が付かず契約をしてしまう高齢者が被害にあい問題になっています。
老後資金に困りリースバック契約をしたものの、結果住む場所さえ無くしてしまったら大惨事です。
自分を含め、親御さんがリースバック契約を組もうとしている場合には、契約内容をよく確認してください。
また勝手に契約を組んでしまわないように一声かけてあげることもトラブル防止に役立つでしょう。
まとめ
不動産買取は、不動産によってはメリットのある不動産売却方法です。しかし、仲介業者が間に入るわけではないため、自分であらかじめ知識を持っておくことが大切です。
本記事でも述べましたが、不動産買取は業者選びが買取の成功のカギを握るくらいに重要です。
高値での売却を狙うためには、有利な査定額を出してくれる業者に出会うことが必要ですが、買取業者の数は仲介業者に比べ圧倒的に少ないです。
また複数の業者とコンタクトをとれる一括査定サイトも買取に対応しているものは少ないのが現状です。
本記事で紹介した買取業者の探し方を実践していただき、多くの業者から査定を出してもらいましょう。大手買取業者のランキングとおすすめ買取業者はこちらの記事で紹介しています。
また危ない業者を振るいにかける方法もお伝えしました。
有利な査定額をだしてくれた業者と契約をする前に、買取での注意点もしっかり確認してください。知っているか知らないかで結果が変わることなので1度は目を通してくださいね。